●飛行機の中の悲劇
先日、バンコクからネパールに向かう飛行機に中、3人座席の並び席の真ん中席になった。悪い予感がしたのだが、仕方なく座席に座った。すると隣席の通路側に体臭のものすごく臭い(くっさい)インド人が座ってきた。ヤバイ・・この臭い・・耐えられるかな・・と思っていると、隣の窓ぎわの席に30人程のグループを連れたタイの添乗員が
座ってきた。飛行機が離陸して窓際のタイの添乗員は必要書類にそわそわと目を通して
いたが、私は臭い臭いから逃れるために、ひと眠りすることにした。しばらくしてドリンクサービスが始まったので目をさますと、タイの添乗員が待ってましたとばかりに通路に出たいと言い出した。どうもビザ申請などの書類をお客さんに配りたいらしい、申し訳なかったとおもったり、食事のサービスが終わってからゆっくり渡しにいけばいいのにと思いながら、彼の様子を見ていると、やはり、要領が悪い。全員に配ってから戻ってくればいいのに、少し配っては何度も戻ってくる。その度に立つのは面倒なので、
隣の臭いインド人に彼の為に席を替わって、彼を通路側にしてあげようと提案してみた。すると通路側が気に入ってるインド人は怒った!(前の3人座席の通路側は人がいたのだが、窓側と真ん中が空いていた)「あいつは前の席にいけばいいんだ。2つ席があいているのに! THINK ! THINK ! 考えろ!」・・・・
その考えろ!は、私に対してなのか、タイの添乗員に向けて言っているのかはわからないが、とにかくその提案はしかたなくあきらめることにした。そうこうしている内にまもなく到着するのでシートベルトをするようアナウンスが流れた。
もう20分くらいでつくその時、急にそのタイの添乗員はあせりだした!カバンの中からお客さんの情報資料と税関申告書を取り出し、かなり焦った感じで30人分の税関申告書を書き出した。えっ!今から書くの?間にあうかしら・・・・
すると彼は私に「今何時か?」と質問してきた。えっ!時計をもってないの?
彼は、到着までの20分間、汗水をながしながら、到着しても税関申告書をき続けていた。
飛行機を降りて、移動バスにのり、私はその臭いインド人から解放された。ホットして
居る所に、タイの添乗員が乗り込んできた。「税関申告書みんなの分書けた?」と声を
かけると、涙のスマイルで「イエス!!」と彼は答えてくれた。
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