2016年8月25日出発で10名のお客様と添乗員でチェルノブイリ視察ツアーに行ってきました。
飛行機がトルコ航空利用という事があり、出発の1ケ月前、数人のキャンセルが発生したものの、なんとか10名のご参加があり、ツアーを出発させる事ができました。ところがキエフに着いて、現地ガイドさんがいきなり、「添乗員さん問題が起きました。今回、チェルノブイリ視察を予約していましたが、急遽見学が中止という連絡がはいりました!」
!!!!それはどういう理由で?・・
ガイド「理由はわかりませんが、現在交渉中です。」
え~!!!この目的の為だけに来たのに、どういう事だろう・・
とにかく、行けないなんてありえないので、強く交渉してもらう事とし、初日はホテルで休憩をとってもらい、キエフ市内のチェルノブイリ博物館を見学に
行きました。そうこうしている内に、見学日を翌日に変更することで交渉ができ、観光日程を変更することで問題はなんとか解決しました。
理由は、定かではないのですが、急遽入場人数の制限が発表されたとか、されなかったとか・・・とにかく見学できる事になり、お客様も添乗員もホットし
ました。(本当に添乗員の心境は即死寸前だったとご理解下さい。)
そうして3日目いざチェルノブイリ原発へ
ホテルから現地ライセンスガイドさんがバスに乗り込んで下さり、チェルノブイリ事故のお話を聞いたり、質疑応答をしながらチェルノブイリ市へ、30KM規制区域内を見学した。写真は右が事故のあった4号炉、左が2017年に使われる新しい石棺。
当日はもう少し近くまでいけたのですが、撮影禁止部分がありました。
チェルノブイリの放射線量を心配される方がいらっしゃいますが、視察で許可されている部分については1マイクロシーベルト前後で2.5時間程の見学時間である為、恐れるほどではないのですが、部分部分ホットスポットがあり、苔や道を外れて歩くのはあぶないと感じました。
しかし、30年たってもこんなに危険なままで、人が住む事ができず、新しい石棺もいづれまた役にたたなくなり、新しいさらに大きな石棺をつくらなければならないのか・・それが何百年続くかわからない事実に衝撃を受けました。
原発はぜったい無くさなければならない、事故を起こしてしまうと、取り返しが絶対できないんだと深く考えさせられました。
そして、日本の福島もこれから何百年も同じ苦しみを背負いつづけなければならないのだろうと、とても悲しく思いました。
ウクライナでは事故後、17基の原発が14基になっただけで、原発は止まっていない。それどころか、原発反対の住民運動もないという・・
原発よりも石炭を燃やしてでる2酸化炭素の方が問題になるという見解らしい。ちょっと私には疑問におもえるのですが、それでもいづれは原発を減らし
自然再生可能エネルギーに方向転換をするべきだと私は思いました。
しかし、百聞は一見にしかず と言いますが、福島に行き、このチェルノブイリは是非、訪づれるべき所だと確信しての帰国となりました。
S.T
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